作品『空蝉』あとがき



この作品は、「読み物.net」さま夏の企画「シアン大賞」参加作品 として、当初よりその目的で書かれたものです。もうコンテスト系 には一切参加しない決意は固かった筈なのに、ああ筈なのに(笑) しかし「読み物.net」さまへの日頃の恩返しと思えばこそです。 もうこれで本気で打ち止めです。……多分(笑)

4000文字以内限定という事で、書きたかったエピソードを二つも 削る結果となりましたが、私本当に文字数を減らすのが下手になっ たなあと実感……これは自分の中では大変まずい傾向です……。

京都弁に関わらず、関西の言葉って本当はとても綺麗な流れだと 思っています。それを描いてみたかったというのもありました。 文頭に出て来る大旦那の言葉などは、大好きな上方落語の語り口 をモデルにしたりなんかしております。

物語的には特に何もあとがきに添えるような事はないです。 カナダ在住の友人の、「こっちには蝉が居ないのよ〜!」という 発言と、京都にて帯問屋を営む叔母宅をちょっとモデルにした、 という程度です。罪人を運ぶ舟って高瀬舟ですけど、あれ京都でし たかね、もうそんな事も好い加減になってる自分が恐ろしい。





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